行く前に見どころをチェック!佐賀バルーンフェスタを120%楽しむ方法(まとめ)
佐賀バルーンフェスタで行われる熱気球競技のルールを簡単にわかりやすく解説します。
えっ?コントロールできない?! バルーンは風まかせ!
もうずいぶん前のことですが、バルーンのパイロットとの方と一緒に飲んでいるときに軽い気持ち質問しました。
「バルーンってどうやって操縦するんですか?」
その方は佐賀や世界各地のバルーンの大会で何度も優勝している有名なパイロット。神業のようにゴールに近づいてくるゴッドハンドの持ち主です。なにかしら、コツや秘密があるのだろう、と思って聞いてみました。
でも、答えはシンプル...
「操縦なんて、できないよ!」
「えっ?????」
「まったくの風まかせだよ。」
「じゃぁ、どうやってゴールに近づくんですか?」
「風を読むのさ。気まぐれな風を...」
そうなんです。バルーンには、船の舵や自動車のようなハンドルのような操縦する装置も、プロペラもありません。ベテランのパイロットでも操縦したり、運転したりできないのが、バルーンなんです!
自然が相手のバルーン! どうやって思った方向に進むの?
空に吹いている風は、実は一定の方向に吹いているわけでなないんです。(目からうろこ)
空の高さによっていくつかの層があって、それぞれ違う方向に向かって吹く風があります。風の強さも違います。
そう、目には見えないですが、佐賀平野の上空には、風向きも風速も違う風の層が何層も重なっているんですね!
そして、風は一日中、時間帯によって刻々と変化します。
風は、目で見えないですよね?!では、どうするんでしょう?
地上のクルーは、気象情報を確認したり、風船を飛ばして、どの高さにどのような風があるかを確かめます。上空にいるパイロットは、周りの他のバルーンの高さや進行方向を参考にしたり、地上のクルーと密に連絡を取り合いながら自分のバルーンの高さを調節します。
バルーンには、操縦装置はありませんが、バーナーがあります。バーナーを焚くことであたたかい空気がバルーンの中に送られ、上昇します。反対に、温かい空気を外に出せばバルーンは下降します。
パイロットは自分の行きたい方向へ吹く風を探しながらバルーンを上昇させたり、下降させたりしながら、ゴールを目指すんです。
バルーンは何を競うの? 一番乗りが一等賞?!
バルーンの競技は、速さやスピードを競うのではなく、ゴールにいかに近づくか、その正確さを競います。もちろん制限時間はありますが。
時間帯や高度によって違ういろいろな風を読み、バルーンを自然の風に乗せてバ自分の思い通りの方向に向かわせ、どれだけ目的地に近づけるか、人と自然が一体となって競う競技です。
奥が深いなぁ...!
バルーン競技の種類
会場から飛び立つタスク(競技)
バルーンの競技種目をタスクと云います。
ジャッジ・デクレアド・ゴール [Judge Declared Goal / JDG]
会場を飛び立ち、4-6kmほど離れた指定されたゴールに向かい飛行して、ゴール地点の地表にあるターゲットに向かって、マーカーを落とします。マーカーをターゲットに近いところに落とすのを競います。
ヘジテーション・ワルツ [Hesitation Waltz / HWZ]
基本的にジャッジ・デクレアド・ゴールターゲットと同じですが、違うのはターゲットが2~3個あることです。そのうちの1つを選んでマーカーを落とします。
ヘア・アンド・ハウンズ [Hare And Hound / HNH]
通称「うさぎ狩り」と呼ばれる競技です。まず、うさぎ役のバルーン「ヘア気球」が先に飛び立ちます。それをしばらく後に飛び立つ「ハウンズ気球」と呼ばれる競技者のバルーンが追いかけます。「ヘア気球」が着陸した場所がターゲットになります。追いかけてきた競技者バルーンがターゲットめがめてマーカーを落とします。
パイロット・デクレアド・ゴール [Pilot Declared Goal / PDG]
パイロットは、飛び立つ前に自分のゴールの場所を宣言します。そのゴールのなるべく近くにマーカーを落とす競技です。離陸する前に、上空の気象条件を推測し、地形などを考慮に入れながらゴールを設定するには、長い経験と高い技術力が必要とされる難易度の高い競技です。
フライ・オン [Fly On / FON]
いわば、他の競技タスクを終えた後に続けて行う、デクレアゴールです。
他のタスクと終えた後に、引き続き次のゴールを自分で決めます。そして、そこに向かって飛び続け、ターゲットのできるだけ近くにマーカーを落とします。
ミニマム・ディスタンス [Minimum Distance / MND]
バルーンは離陸後一定時間飛んだあと、マーカーを落とします。マーカーの落下位置と離陸エリア地点のとの距離の短かさを競う競技です。離陸後いかに空で動かないか、または、いかに離陸エリアに戻ってくるかが重要です。
ミニマム・ディスタンス・ダブルドロップ [Minimum Distance Double Drop / MNDD]
2つの違うエリアにそれぞれマーカーを落とします。その2つのマーカー間の距離が短さ、近さを競います。
マキシマム・ディスタンス・ダブルドロップ [Maximum Distance Double Drop / MXDD]
パイロットは、指定されたエリアにマーカーを2個投下します。その2つのマーカー間の距離の遠さを競います。
会場へ向かって飛んでくるタスク(競技)
フライ・イン [Fly In / FIN]
カリキュレイテッド・レート・アプローチ・タスク [Calculated Rate of Approach Task / CRAT]
フライ・インと同じように、会場外の一定の距離の場所から飛んできて、会場内のターゲットにマーカーを投下します。
その時、投下するエリアと時間が制限されます。パイロットは、ゴールに到着する時間を計算に入れ速さも調整しながら飛んできます。
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