鯉料理で有名な龍門峡にある川魚料理の名店「料亭龍泉荘」。
その離れが「龍泉荘 奥の院木もれ陽」だ。
豊かな自然に調和したおしゃれなデザインのカフェだ。

有田の町から少し離れた黒髪山のふもと龍門峡。近くにはキャンプ場や棚田もある。
少しわかりづらいが、木もれ陽へのアクセスは、川の両側、どちらからでも可能だ。
向って右側から行けば、カフェのすぐ上の駐車場へ行ける。近いから便利だ。

左側を通れば、本館、料亭龍泉荘の見事な庭園を眺めながら敷地を通り抜け、川の上にかかるかじか橋を渡りカフェへと向かう。
料亭の奥の院というからだけあって、こちらのルートが絶対おすすめだ。

季節ごとにちがう表情を見せる日本庭園の粋に触れ、木々の香りと精気を満喫し森林浴に憩い、日本名水百選の清流のマイナスイオンに癒さる。
心身ともにリラックスできたこの状態が、今日の食事を格別なひとときへと変えてくれる。

高い天井まである大きな窓に向かってカウンター席が複層にある。
どこからでも川辺を眺められる。
吹き抜けの3階建てのようなつくりになっているため、みんなが同じ川の方を向いていても、他のお客さんの視線は気にならない。
オーナーの心遣いを感じさせてくれる設計だ。

風の通りや採光、太陽のあたたかさまで、計算されつくされたようなカフェは、自然との調和を十分に考えられて作られている。
この自然との一体感は、ここでしか味わえない。
開放感あふれる窓から取り込んだ自然光がやさしい個室もある。

少し遅いお昼に「木もれ陽バーガー」と自然酵母の自家製パンをいただく。
スモークサーモンのベーグルサンドも美味しそう。
福岡の名店ブーランジェリーレストで修業されたマスターが焼く、人気のパンは早く売り切れるので、お持ち帰りの場合は、早めに買っておいた方がいいい。

食事のあとに続く、お茶とスイーツの時間も何事にもかえがたい至福のときになる。
ゆっくりと流れる時間の中ではずむ会話を楽しむ。

バリスタがカプチーノの表面をキャンパスにミルク注いで描くデザイン、ラテアートと手作りクランベリーのスコーンが創ってくれる、至極のヒトトキ。

できれば、混雑をさけて、空いている時間や、平日に訪れたい、隠れ家だ。