所用で毎週白石に行く途中で、気になっているお店がありました。
橋の手前にある、一時期たくさんのかかしが立っていた記憶もあるところです。


お食事処　矢あたり。
一見、なんのお店なのか分かりにくいシュールさがあります。

ちゃんぽんで密かに定評があるようで、噂に聞いていたこともあり勇気をだして入店！
店内は昔ながらの定食屋といった感じで、有名人の写真やサインも飾ってありました。
客層はご近所さんが多そう。日曜ということもあり、予想以上に賑わっています。

朗らかで柔らかい雰囲気がとても素敵な、お店のお母さんにオススメを聞いてみたところ、やはりチャンポンをすすめられました。
お母さんも薦めてくださるのであれば、間違いない。食べてみましょう。

チャンポンと言えば、期待を裏切らない山盛りスタイル。
もちろんここのチャンポンもご覧の通り、お野菜てんこもりでやってきました。

野菜そのものの味が活かされるように、強火でさっと炒められた感じがいいですね。麺がでてくるまでむさぼります。

野菜の山を食べ終わり、器を持ち上げやすくなったところでスープを飲んでみました。
すごく飲みやすく、マイルドなやさしいスープです。でもしっかりとコクもあり、クリーミーな感じさえします。
何度でも飲みたくなる、不思議な美味しいスープです。お母さんが魔法をかけているのかもしれません。

野菜と麺を食べ終えてスープをまた味わっていると、出て来たお店の名前。
何度見てもシュールな名前ですが、それもまた魅力のひとつとなってきました。


また、年季の入ったお出汁の色にそそられるおでんもありました。
こちらも濃い味のような見た目ですが、とてもあっさりとした控えめな味付けのおでんでした。

選んでいると、今度はお店のお父さんらしき方。
「あんまい取りよっぎん、ちゃんぽんば食べられんごとなっばい！」
と、こちらも満面の笑みです。
とんでもない、美味しかったのでどちらも完食しましたよ、お父さん。


ほかのメニューはラーメン、カレー、丼ものなど、オーソドックスなものばかりです。
勇気をだして入ってよかった、シュールだけどあったかくて美味しい定食屋でした。
またあのお母さんとお父さんに会いたくなります。