ご近所のいいお店に行くのをすっかり忘れていました。
知る人ぞ知る、市内の蕎麦やさんです。

道祖元町にある二八というお店。
貫通道路(国道207号線)沿いに看板もあるので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

温かいそば、冷たいそばが数品用意されている、こじんまりとした蕎麦やさんです。
1400円の二八膳をいただきました。こちらも温かいそば、冷たい蕎麦が選べるようになっています。

ここのお蕎麦はとても細い麺が特徴的です。
歯ごたえも香りもしっかりしていて、蕎麦のいいところがたくさん詰まった繊細なお蕎麦。
つゆもいい香りがするスッキリとした味で、暑くなるこれからの季節にピッタリの、爽やかなお蕎麦を楽しめました。


また、二八膳は小鉢が充実しています。
お魚の西京焼き、川島豆腐、酢のものいずれの品も、下味やもろみ、合わせ酢まで美味しい、上品なものばかりでした。
特に大豆の香りと味が濃い川島豆腐は絶品で、唐津に行かずとも食べれて嬉しくなってしまいます。

量はかなり控えめで、女性向きです。
そして器がとても綺麗なものばかり。有田焼らしき蕎麦ちょこやお皿に加え、ガラスの器もとても涼しげなブルーでした。

食後はコーヒーとアイスクリームがでてきます。
こちらのガラスの器もとても綺麗ですよね。
このお店の近くにある、肥前びーどろで有名な副島硝子で手に入れたものだそうです。

店内には鍋島緞通の絨毯もあり、有田焼のコーヒーカップも飾られていたりと、佐賀のものがたくさん置いてあるお店ですよ。

古民家の造りを活かした間取りなので、席から中庭が見え、落ち着く雰囲気がとても好きな空間です。


大きい道路沿いには駐車場がありますが、正式な玄関は反対側の小さい通り道に面しています。ぜひ回り道をして、こちらの玄関から入ってみてください。
なぜならば、門の横に小さく貼ってある「都市景観賞　竹下邸」という看板を見ていただきたいからです。

竹下さんのお家って・・・

もうお分かりですね。佐賀の誇るべきご当地アイス「ブラックモンブラン」で有名な、竹下製菓の竹下家が所有している古民家なのです。
きっと一度来たことがある方でも、この建物の背景を知るのと知らないのとでは、全く違う感覚を持たれるのではないでしょうか。

蕎麦屋さんはどこにでもあるけれど、建物や食器、食材やインテリアにいたるまで佐賀のご当地のものが揃っている、二八でのランチでした。