まいぷれ|今日のランチ|佐賀
武雄からの帰り道、前から気になっていたお店に立ち寄りました。お店の前の大きな看板とのぼり旗にある「インドカリー」の文字が、胃袋をスパイシーに刺激して、頭の中は一瞬でインドカリーモード♪
なぜかお店の両側にある駐車場のひとつに車をとめてお店の中へ。ログハウス調の店内には心地よいジャズボーカルが流れています。ガラス越しに見える大きなオープンキッチンとゆったりと仕切られたテーブル席。落ち着けるカジュアルテイストなお店です。
壁には、なぜかインド料理とは関係ない、ピザやドリアのメニューが...少し不安になります。
メニューを見てみると、ナンがない!ラッシーもない!
さらに、「このお店はカリーとピザとドリアの3つの手作り専門店が揃ってます」とあります。
どーいうこと?
「フードコート?」
頭の中に「?」マークが3つ浮かびます。
「インド料理店じゃないの???」
あれれ???
「ここはファミレスなんだ?」あまりの空腹で勘違いしたのかと思い、きつねにつままれたような気持ちで窓越しに駐車場の看板をみると、確かに「インドカリー」の大きな文字。のぼりにも。まちがってない。
さらにメニューをめくっていくと、ピザ、グラタン、オムライス、スパゲッティ、ドリア、焼きカレー...と続きます。
「もしかして洋食屋さん?」気を取り直して、あれこれ考えをめぐらせます。店の両側に駐車場がある。それぞれに入口があり、両側から入店できる...
そうか!もしかしたら、片方から入ったら、「インドカリー屋さん」で、もう一方から入ったら「ピザ屋さん」なのかなぁ、と、空腹で低下した思考能力をフル回転させ、店外に一旦でてもう一つの入口をチェック。
残念ながら、同じ店内にはいるだけでした。トワイライトゾーンに迷い込んだ私は、席に戻りメニューを開きます。一旦インプットされた魅力的な情報のおかげで私の単純な脳はカレーモードから脱出できずに、「インドカリー」のページを探します。
ありました!
「創業30年 こだわりのインドカリー3種」とかかれたメニューページを発見!
でも、カレーが3つしかありません...
・キノコとトマトのキーマカリー
・ナスとトマトのキーマカリー
・エビとトマトのタイ風カリー
あんな大きな文字で「インドカリー」ってかいてあったのに。しかも、タイは、インドシナ半島にあるけど、インドじゃないよなぁ...スパイスや辛味も微妙にちがうし...
まぁ、いいかっ。カレーはカレーだし。
元々インドにカレーって言葉はなかったそうだし、イギリス経由で日本に入ってきたカレーは独自に進化してるし、細かいことは考えずに前向きにいこう。
インド風なのは、具材はちがうけど2つともキーマカリー。このメニューをもって大きな看板を出すぐらいだから、相当な自信作なはず。そう、そうに違いない。前向きに、自分に言い聞かせる。
両方ともトマトが入っているので、キノコか茄子のチョイスになる。
ここまでくれば早い。即断で「キノコとトマトのキーマカリー」なるインドカリーをやっとこさで注文。初志貫徹。意志が強いのか、順応性がたらないのか、紆余曲折の末たのんだインドカリーでした。(汗)
そう時間をおかずににサラダがきました。このドレッシングは、絶品です!なんで作ってあるのでしょう?
おもわずインドカリーの期待値が高まります♪
キーマカリーは、お約束のアラジンの魔法ランプのようなソースポットででてきました。
しめじ、トマト、ピーマン、挽肉などの具材がたっぷり入っています。見た目も香りも食欲を刺激します。ライスは、サフランではなく、バターライスでしょうか?
ちょっぴりルーをかけて味見してみます。
うまい!
濃厚で、甘くて、スパイシーな深い味わい。トマトの酸味のおかげで案外さっぱりしています。クミンやコリアンダー、シナモンなど8種のスパイスが入っているそうですが、私にはよくわかりません。でもとってもバランスよく調和しています。
食べ進めるうちに汗がでてきます。スパイスのせいでしょうか?
家庭でつくるカレーとは一線を画し、インド料理とはまた非なるカレーです。
昔よくあった、ちょっとハイクラスな洋食屋さんや通の喫茶店で出されていた、凝ったカレーライスです!「うちのカレーは、他とは違うぞ。スパイスを極め、手間ひまかけて深い味わいをだした【カレー】ではなくて、本格派【カリー】なんだ!」的な!出自こそ違いますが、
白山文雅さんや
シャトー文雅さんの人気カレーと同じような系です。
謎が解けました!だから「ナン」ではなく「ごはん」なんですね。すべて計算ずくですね。
本格的なインドカレーは苦手、という人にもおすすめです。
休日におじゃましましたが、ひっきりなしにお客さんが入ってきます。男性グループ、若いカップル、ヤンママとキッズ、3世代の家族...地元の方に愛されている人気店なんですね!
店名の「オイランタン」もまた不思議な名前。ジャズがかかっているから「秋吉敏子の花魁譚」からとったのかしらん、と勝手に想像しつつ、インドカリーと花魁の不思議な関係の謎解きは、次回にとっておきましょう。タイカリーやピザにも挑戦してみたいですし!
国道沿いの目立つ「インドカリー」の看板に誘われて入ってきた不思議空間でしたが、最後は納得のインドカリーでした!
子どもと一緒にランチ!
メニューも豊富で、ご家族で楽しめるお店です。カレーは激辛ではありませんが、スパイシー。小学校低学年の方にはつらいかも。2才~3才のお子さま向けのカレーセットもあります。
店舗データ |
店名 | Oirantan (オイランタン) |
住所 | 佐賀県武雄市朝日町甘久2260-1 |
TEL | 0954-22-2817 |
営業時間 | 11:00〜21:00 |
定休日 | 火曜日 |
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