妊活とタンパク質について
totell(トテル)
本日はタンパク質と妊活について考えていきたいと思います。
細胞の質は近年、遺伝子レベルまで解明される様になってきました。
なぜ、受精卵が成長していかないのか?なども遺伝子レベルで解明しようとする研究も進んでおります。
昨年の日本生殖医学会においても数多くの遺伝子レベルの演題が提示されています。
中でも東京大学定量生命科学研究所の小林教授のゲノムの安定性と細胞老化という演題においては
細胞は再生と死滅を繰り返しており、そのサイクルを安定させることが正常な細胞の維持につながることを指摘されており、特にそれはリボゾームRNAという遺伝子が大切な要因であるとされています。
このリボゾームRNA遺伝子へのノイズが起こると細胞の修復が起こらず、正常な細胞ができにくくなる事が示唆されています。
同研究においては、発芽酵母を用いて、リボゾームRNAの安定性を図った場合に
安定性にはサーチュインというタンパク質が関係している事がわかったことが述べられています
また、同学会においても、卵が分裂する際の減数分裂においてストラ8というタンパク質が一過性に関与することも指摘されており
細胞が正常にその機能を維持し、成長していく上ではタンパク質は欠かせない栄養素として考えることができます「
では、このタンパク質は身体においてどのように取り込まれていくのかを整理しておきたいと思います。
タンパク質は主にお肉や魚、植物性では大豆などに含まれていますが、それは食べたからといって、そのまま吸収できる訳ではありません。
タンパク質は胃の中でペプシンという少し大きな分子に分解され、そして小腸を通過する過程でアミノ酸に分解されて初めて身体に取り込むことになります。
この過程を経ないことには全て便として身体から排泄されていきます。
特に最初の胃において胃壁からでるペプシノゲンがタンパク質を分解することになりますが、これは胃酸と交わりペプシンになって、初めてその役割を果たすことになります。
では胃酸を出す為にはどうすればよいかといえば、唾液から出る消化酵素のアミラーゼが大切な役割を担っています。
そして、とても大切なことになりますが、唾液アミラーゼは「咀嚼を繰り返すこと」によって口の中で分泌されていきます。
特に食事の最初の数口は一口食物を口に含んだ後は20回ほど噛んで頂くと唾液がよく分泌され、それが胃酸を胃内に分泌する事になります。
妊活をされている方々はお仕事を併用している方々が多く、食事になかなか気を回せないことをよくお聞きします。ただ、最初の数口だけでも20回咀嚼を行うだけでも効果が大きく変わってきます
また、胃の酸性がうまく機能しているかを簡易に知ることもできます。
それは、便の色になります、腸内が弱酸性である場合は便が黄色い傾向になります。これが黒色になるとアルカリ性に傾斜していますのでその点、普段のセルフチェックとしてご活用いただければと思います。
まとめますと
卵子などの細胞の正常な成長にはタンパク質が大きく関わっています
そして、そのタンパク質は分解しないと身体に取り込むことができず
特に胃酸を出す必要があります、その胃酸は唾液がトリガーとなっています。
胃酸が出ているかどうかの一つの指標として便の色が簡易であることをお伝えいたしました。
日常からお身体のセルフコントロールの一助としてご活用いただければと思います。
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