九州ええもん見っけ隊
(更新)
九州の底力!「梅ヶ枝 大吟醸」が黒さつま鶏の濃厚な旨味を昇華させる贅沢
九州各地の“とっておき”を掘り下げて紹介する本企画。
今回の舞台は、鹿児島と長崎。
異なる風土と文化の中で磨かれた職人の技が、ひとつの食卓で出会う瞬間――そこには、思わず言葉を失うほどの驚きと感動の味わいが生まれました。

長崎の佐世保と、鹿児島の霧島。海を挟んで隣接する九州の二つの地で、磨き抜かれた食の芸術が交差しました。
一つは、200年以上の歴史を持つ蔵元が醸す繊細でクリアな大吟醸。
もう一つは、鹿児島が誇る地鶏「黒さつま鶏」を中華とフレンチの技法で昇華させた逸品です。
この対極にある二つの主役が手を組んだ時、果たしてどんな化学反応が起こるのか?
黒いボトルに赤い紐が印象的な「梅ヶ枝 大吟醸」です。
長崎県佐世保市にある梅ヶ枝酒造は、創業200年以上の歴史を誇る老舗蔵。
清らかな水と丁寧な手仕事で、芳醇でキレのある酒を醸す伝統の酒蔵です。
清冽な水と酒造好適米「山田錦」にこだわり、手造りで丁寧に醸し上げた最高峰。
涼やかなお猪口で冷やしていただくのが私のオススメ。
一口含むと、フルーティーながらも抑制された上品な香りが鼻腔を抜けます。
雑味のない透明感のある甘みが広がり、その直後に訪れるのは水のようにスパッと切れるシャープな後味。
この「清らかで切れ味が良い」という静かな力こそが、この酒の真髄です。

中華ベースに洋のエッセンスを加えた創作料理が人気のお店です。
ここでいただくのは、鹿児島のブランド地鶏「黒さつま鶏」を贅沢に使った二つの逸品です。
黒さつま鶏 炭火焼
地鶏の魅力をダイレクトに伝える逸品。
強火で一気に焼き上げられた肉は、表面が黒く、食欲をそそる香ばしさが立ち込めます。
噛むと力強い弾力と、黒さつま鶏特有の濃厚な旨味と甘い脂が溢れ出す、「動」の主役です。
添えられた黄色い柚子胡椒のような薬味が、さらにその輪郭を際立たせます。
黒さつま鶏 砂ずりのコンフィ
砂肝を低温のオイルで煮込むフレンチの技法(コンフィ)を用いた、創造的な一品。
赤みがかった肉塊からハーブの香りがほんのりとします。
また、ごま油を使用しているので中華の要素も感じることが出来ます。
通常の砂肝の「コリコリ」ではなく、しっとりと柔らかく変貌した食感に驚かされます。
オイルとハーブの香りを纏い、黒さつま鶏の砂肝の持つ奥深い滋味が凝縮された「静かなる傑作」です。
黒さつま鶏 炭火焼・黒さつま鶏 砂ずりのコンフィ共に真空パックでの地方発送も可能だそうです。
是非一度ご賞味あれ!!ご注文はお電話で承っています。


炭火焼とのマリアージュ
まずは、濃厚な旨味と香ばしさが立ち上る炭火焼をひと口。
その後に「梅ヶ枝 大吟醸」を冷やで口に含むと、地鶏の力強い風味と大吟醸の透明感が心地よく重なり合います。
シャープなキレが脂の余韻をすっと整え、次の一口を自然と誘う。
炭火焼の香ばしさと大吟醸の清らかさが交互に響き合い、まるで呼吸するように味が広がっていきます。
砂ずりコンフィとのハーモニー
オイルとハーブの香りがやわらかく立ち上り、凝縮された砂肝の旨味が舌に落ち着いたところで大吟醸を合わせます。
ここでは互いを引き立て合う穏やかな調和が生まれ、オイルの豊かな香りに吟醸香が重なり、味わいが一層深く、丸みを帯びていきます。
砂ずりの滋味を包み込むように大吟醸の透明感が寄り添い、静かな余韻が長く続きました。

今回体験した、長崎の「梅ヶ枝 大吟醸」と鹿児島の「黒さつま鶏」の逸品との組み合わせは、九州という美食の大地が持つ「伝統」と「挑戦」を見事に表現していました。
梅ヶ枝酒造の大吟醸は、その「透明感とキレの良さ」という静かなる武器で、黒さつま鶏のパワフルな旨味という主役の魅力を最大限に引き立てる、最高の伴侶でした。
「東雲輪~シノワ~」の洋の技法を取り入れた創作性も光り、日本酒のペアリングの可能性を改めて感じさせてくれる出会いとなりました。
視覚的にも美しいこの組み合わせは、特別な日の食卓を間違いなく豊かにしてくれる、知的で官能的な体験です。
中華系居酒屋 東雲輪~シノワ~
所在地:鹿児島県霧島市国分中央3-32-5 中馬ビル2階
電 話:090-5743-9943
ジャンル:中華居酒屋・ダイニングバー
アクセス:JR国分駅から車で5分ほど
営業時間:月~金18:00~23:00
土~日18:00~00:00
定休日:不定休
備考:店内営業・地方発送
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。