早発卵巣不全(POI)について
妊活コンディショニングサロン totell(トテル)
4年前に
早発卵巣不全(POI)という
早くに卵巣に眠っている卵子(原始卵胞)が枯渇してしまう問題に直面されてる方が、複数名、来られており、その課題を持って参加した当時の学会にて、国際医療福祉大学の河村先生(現在、順天堂大学)が座長を務めていたセッションで、それらに対して外科的対処方法がある事を初めて知る事になりました。
卵巣への外科的侵襲を施し、卵巣を活性化させ、同疾患にて悩まれた40代の方が出生まで進まれた報告もなされていました。
セッション後、河村先生とお話をし、自分の肩を押して
原始卵胞には、この「押す作用(圧)」が大切ですよ
と判り易く伝えた頂いた経験があります。
卵巣年齢といえばAMH(抗ミュラー管ホルモン)という小さく眠っている原始卵胞
(卵子は「卵胞」という袋の中で守られ、卵胞が大きくなるにつれ、同時に成長していきます。ただ卵胞は貯金箱で生後生産される事なく、常に減産されていきます)
から出るホルモンにて測られており、生殖医療の初期に行うスクリーニングで皆さん、ご自身の原始卵胞の状態を簡便に知ることができます。
⁂福岡市では有志の医師が集まり高島市長へ訴求されて30歳女性へ安価にAMHを計測する取組を進めてあります
その原始卵胞を維持する事が
いわゆる、
「卵子の質」を維持するに近しいと考えられています。
早発卵巣不全(POI)の原始卵胞には、ある特徴があり、
通常、卵巣表皮に近く位置している筈が、
深部に移動しているとされています。
また、同時に卵巣表皮も白体化しておりその組織硬化も顕著になっている事も臨床経過で確認されています
では、なぜ深層へ移行したのかは、逆説的な結果であり
そうせざるを得ない要因が起こり、結果、深層へ移行することになったと考えられる報告が
本学会のシンポジウム「次世代の生殖医学・生殖工学」
山梨大学 永松先生の演題にて為されました。
原始卵胞は休眠しているからこそ、その卵子貯金を保てており、それが一斉に活動することは、限られた卵子を無駄に消費してしまうことになると言えます
(卵子は毎月1個しか排卵できず、残りの大きく立ちがってきた卵胞は消去され、次周期のフレッシュな卵胞の発育に備えます、1個を排卵する為に1000個が立ち上がるとされています。)
この事からも、出生時には200万と言われる卵胞は必要な時以外は
活動しない、という事が卵子を保つキーワードになると考える事ができます。
その原始卵胞が活動を休止する条件も報告されており、それが以下になります
1)皮質下に存在している
2)「加圧」条件化に置かれている
3)細胞核を回転させて転写因子を留めている
それらを基礎研究をもとに定義付けられています。
休眠しながらも、細胞内の核は回転しmRNAの増殖因子を核外へ輸送させず
「加圧」
という物理的な外部シグナルを受けやすい
「皮質下」のポジションにて、卵胞休眠を維持できている
と関連つけるのは自然ではなかろうか、と考えます。
統括して考えた際に
卵巣周囲に適切な圧刺激を与える環境下に置く事が
卵巣機能の維持に繋がる
と考える事は前述の研究で明らかになり
ではその適切な圧作用は
生化学的のみにて行われるものなのか
また、
人体の活動にて起こる外部圧が遠因となり起こり得るものなのか
その検証も今後行う必要があると考えます。
当サロンにて、早発卵巣不全(POI)と診断された方で
サポートを半年ほど継続後、卵巣年齢が回復され
採卵まで進まれた方もおられます。
その経過は、上記後者の案が決して否定できるものではないと個人的に考えております。
前述の河村先生が本学会にて、栄養研究会を立ちあげた事も言及されており
その他、多数の基礎研究をされていた著名な先生方が
サプリメントを含めた日常生活への介入を言及することを散見する本学会は、初めて参加した5年前には見ることができなかった、その差異を十分に感じ得る会でもありました。
基礎研究を積み上げて来られた先生方が研究の方向性として
包括的な「妊活」へ関心を向けて来られている事からも、少しずつ
プレコンセプションケア
将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと
がより、クローズアップされてくるのではと考えております。
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