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まいぷれ|今日のランチ|佐賀

【一休軒】正統派!佐賀ラーメン

60年の伝統をかたくなに守り続ける味

まいぷれ佐賀編集スタッフおすすめのランチ
その昔、映画を見に行った後は、必ずといっていいほど一休軒だった。
こだわりってわけでもステータスということでもなかったけど、決まって訪れて、めんをすすってはうなづき、チャーシューに舌鼓を打った。

佐賀を離れた時は帰郷の度にお世話になり、大人の仲間入りをした後、お酒を飲んだ後にわざわざ遠回りをして、白濁とんこつスープで胃を落ち着かせた。
この辺りは、いわゆる繁華街だった。
ぼくらには縁もなさそうな料亭が鎮座し、映画館が立ち並び、ジャズが聴ける店があり、パチンコ屋さんの付近には怖そうな方々や怪しいお姉さんがたむろってたりして、街の雑踏に熱気や文化や非日常があった。

日峯さんの時なんかには、人の多さや賑わいに高揚して手も付けられないくらい無意味に盛り上がった。
きっと、渋谷スクランブルで異様なハイテンションで騒ぐイマドキの若者と、さほど変わんなかったんだろね。
佐賀ラーメンの代名詞のように使われる一休軒本店は、そんな頃のそんな松原界隈に店を構えていた。
だから、近所のラーメン屋さんとは、格が違う感があった。

一休軒本店ののれんが降ろされた時は、さすがに時代のうつろいを感じ、また他の佐賀んもんと同じく、なんともいえない淋しさを感じた。
一休軒に久しぶりに来た。松原ではなく、若楠の方だ。
国道263号線佐賀陸運支局前交差点を西に入り、佐賀北郵便局の南側にある。
昔通りに生玉子入りラーメンを注文。

出されたラーメンは、白濁とんこつスープがなみなみと注がれ、あの頃の本店のラーメンを彷彿させるそのままの真っ白い佐賀ラーメン。
もちろんトッピングは、ネギとチャーシューと焼き海苔だけのシンプルさ。
紅ショウガも胡麻も要らない世界。コショーだけでいただく。
佐賀ラーメンは、生玉子なのだ。味玉子や煮玉子ではない。