https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33070964/
上記はシンガポールの766名の女性に関して、
1年間の追跡調査を含めた
① 空腹時の血糖の高さ
② 糖を加えた2時間後の血液内の血糖の高さ:75gグルコース負荷試験
③ 普段の血糖の高さ:HbA1c
これらを比較して
妊娠との関係を調べた報告です
その結果、妊娠する事が
① 空腹時の血糖は92以上(91.8mg/dl)になると0.6倍に低下
② 2時間後に高濃度糖を摂取した血糖値は124以上(124.2mg/dl)になると0.66倍に低下
③ 普段の血糖の高さ:HbA1cは関係性が少ない
上記の様な結果になり、血糖を抑えていく事が有効であることが示唆されています。
今回の報告に関して、特に注目したいのが、
②の2時間後にも血糖値が高い場合において、妊娠するチカラが低下している事です。
通常、食事をした後なども含めて、経口から糖が入って来て、血糖は上昇するのが当然だと考えられますが
時間が経過しても高い数値を維持しているのは
膵臓から出る「インスリン」の反応性が思わしくない事が考えられます。
ここで
血液の中にある糖が過剰であることの何がよくないのかを考えてみたいと思います。
細胞のエネルギーの原料(=ガソリンの様なもの)である「糖=グルコース」が細胞で使われずに血液の中で余っている
つまり
細胞で使われずにいるとも考えられ
細胞の成長や活動が低下している
結果
妊娠するための(卵子を含めた)細胞が活動できていない
可能性が考えられます。
細胞の「膜」は脂溶性で栄養等を入れない様にブロックしているのですが、このブロックされた
ドアの鍵を担っているのが「インスリン」になります。
そのインスリンがもしかすれば、うまく出ていない場合において
腸内にある「インクレチン」がインスリンの反応性をコントロールしている事が判っています。
https://www.dminfo.jp/pc/basic_info/mechanism/insulin.xhtml
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-067.html
このインクレチンは小腸から分泌されます
つまり小腸内の腸内環境が大切な血糖をコントロールする一助になることも考えることにつながります。
例えば、腸内環境は「便」の色で分別する事ができます。
便が黄色い場合は酸性に傾倒して、腸膜を傷つけている場合があります
また
黒い場合はアルカリ性に傾倒し、悪玉の腸内環境下に腸内がある場合があります。この際には、膨満感が強い事が特徴的です。
お肉類を過剰に摂取している時に起こりやすい現象になります。
内臓に関心をもち、ケアを進めていく事で腸内環境が変化し
糖のコントロールにつながり
それが、結果、妊娠するチカラに繋がっていくことを
totellでは数多く経験をしております。
今後も、様々な角度から関心を持って
皆さんの妊活をサポートして参りたいと思います。
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