皆さん、こんにちは。
本日は、
体温調整について
12月23日に名古屋大学より、新しい報告がなされましたので、そのご紹介です。
体温調整の中枢は
「視床下部」の視索前野
と言うことは判っていたのですが、その詳細なメカニズムは解明されていませんでした。
それが、同部位の中にある
「EP3 ニューロン群」
にある事が本研究にて同定されています。
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.add5463
視索前野の EP3 ニューロン群が
交感神経系へ恒常的な「抑制信号」を送り、
その「抑制の強さ」を変化させることで体温を自在に調節している事が判っています。
この数週間で、寒気が強まり、皆さんにおいては、手足、また、身体の全体の
「冷え」
に悩まされている方も少なくないと思います。
また、
体温を上げるのは「黄体期」の安定につながります。
黄体期の安定は、残留卵胞をリセットし、新しい卵胞を成長させていく事に必要です。
本報告から、皆さんへのサポートと考えるポイントとしては
１）選別的に同ニューロンを抑制すると、皮膚血管が収縮し体温が上昇する事
２）長期の暑熱暴露は、同ニューロンが増加している事
３）視索前野の入力より修飾を受ける事
が挙げられてます。
１、２）から考えた場合
寒がり、暑がりの傾向に、お身体の状態は傾倒していく可能性がある事
３）を考えた場合、
視索前野は、体温調整、以外に
睡眠、性行動、体液浸透圧（浮腫）などの調節
を担っているとも指摘されています。
それらに影響を受けるとした場合
睡眠、性行動、体液浸透圧などの調節
がうまくいかれていない場合は、体温調整もうまく行かない場合も考えれます。
また、EP3 ニューロン群は
「抑制」を高める事で、体温を上げます
ただ、
妊活において、往々にして
考える事が皆さん、山積してあることが少なくありません
（お仕事、ご家族のこと、パートナーのことetc、そして妊活の事は終始、考えられている状態ではないでしょうか ）
つまり、脳内は常に「busy」な状態である事から
抑制系の出力は、少し難易度がお高い場合もあるのではないかと思います。
これに加えて、体温を調整する自律神経である交感神経が、低血糖等で、乱れている場合は
出力系がうまく作動しませんので
より、体温調整が不安定になっていかれる事も考えられます。
対策としては
一旦、ご自身のお身体を整え、心を整えることで、脳内の無駄な出力が安定されて
いつの間にか、体温がコントロールできる様になって来られた
その経過は、totel lではよく皆さんと、体験致します。
忙しい日々を、定期的に棚卸しをする事、それが体温の安定に繋がっていかれるかも知れません。
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