~逆子矯正のお灸~
妊娠7・8ヶ月を過ぎて、頭を上にしている赤ちゃんを逆子といいます。
逆子の場合、臨月に入っても戻らない場合は帝王切開になることが多いです。
もし、そんな時に帝王切開ではなく、出来れば逆子を矯正して自然に出産したいと思われる方は、是非、恵比寿鍼灸整骨院に御相談ください。こんな時は、逆子矯正のお灸がお勧めです。
早い人は一度お灸をすえただけで、その場で赤ちゃんがクルッと回るのがわかります。
■逆子矯正のお灸の方法
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安産のお灸ですえている『三陰交』と、『至陰』というツボに半米粒大のお灸をすえます。
『至陰』というツボは足の小指の外側爪甲根部になります。
壮数:『三陰交』に7壮すえてから、『至陰』に15壮すえます。
戻るときはその場でクルッと回ります。その場で回らなければ、翌日も同様にお灸をします。安産のお灸をしている人ほど、早く効果があらわれるようです。
逆子矯正のお灸治療での主なツボ
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1.至陰(しいん)
ツボの位置:足の小指の外側で、爪のつけ根近辺にとる(教科書的には第5指外側爪甲根部爪甲の角を去ること1分)。
2.三陰交(さんいんこう)
ツボの位置:内くるぶしの上から、指幅4本分(8cm~10cm)上がった骨の内側のへりにとる(教科書的には、内果の上際の上3寸、脛骨内側縁の骨際)。
3.太衝(たいしょう)
ツボの位置:足の親指と第2指の間を、甲に沿って押し上げていくと、小高くなっているところがありますが、その前にとる。
4.足の三里(あしのさんり)
ツボの位置:膝蓋骨直下のくぼみと、外くるぶしの上端の中央との線上で、くぼみから下に指幅3本分のところにとる。
5.陰陵泉(いんりょうせん)
ツボの位置:内くるぶしから、向こうずねの内側をなでていくと、膝の近くで出っ張りのある太い骨にあたります。その直前にとる。
6.内関(ないかん)
ツボの位置:手首の手のひら側曲がり目の中央から、肘の内側に向かって指幅2本分のところにとる。
逆子体操と外回転術
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(1)逆子体操の方法・やり方・コツ
切迫早産の危険がある人など、体操をしてはいけない人もいるので、この逆子体操は、必ず医師の許可のもとにおこないます。
なお、逆子体操の効果と安全性については、医師の間でも意見が分かれているところです。
1.胸膝位(きょうしつい)の逆子体操
一.布団のうえで、四つんばいになり、顔と胸を床につけます。
二.腰はなるべく高くあげます。
三.5~15分間、この姿勢のまま静止(かなりきついようです)。
四.最後に赤ちゃんの背中が上になるように、横向きに寝て約10分間ほど休みます。
2.仰臥位(ぎょうがい)の逆子体操
仰臥位法は、ブリッジ法とも呼ばれています。
一.あお向けに寝て、高さが30~35センチになるように、おしりの下に枕や布団を入れます。
二.この姿勢を1回10分間、1日2回おこないます。
3.逆子での逆立ち(さかだち)
とくに、有効性や安全性について賛否があるようです。三点倒立や、仰向けで壁際に足を少しづつはわせてゆき、お尻あげてゆき、両腕で腰をささえる方法もあります。ただし、ご主人などの介助者がいて転倒などに充分注意する必要があります。
2)外回転術
外回転術は、妊婦の上から赤ちゃんを回転させる方法で、通常36週目前後におこなわれることが多いようです。
医師によっても賛否に対する意見が分かれ、胎盤早期剥離・臍帯圧迫・出血・臍帯巻絡などをおこす危険性も指摘されています。
1)逆子鍼灸治療のメリット・デメリット
逆子になったとき、
鍼灸治療をするメリットとしては、母子ともに安全な治療であるということである。逆子のままでは、帝王切開という外科的手術や、逆子の状態での経膣分娩が待っています。これは、母子共に危険を伴い、好ましいものではありません。
「おもな逆子鍼灸治療の文献データ等」では、産婦人科医の林田氏の臨床データとして示されているように、
584例の逆子に対して矯正成功率が89.9%と高い事例が報告されています。
デメリットしてしては、お灸により軽い水泡(すいほう、いわゆる水ぶくれ)ができる程度である。しかし、
当院でやるお灸は半米粒大である為、火傷の痕は残りませんので安心です。
他に有効な治療方法が無いなかで、逆子の鍼灸治療はデメリットよりもはるかにメリットのほうが大きいでしょう。もし、逆子で鍼灸治療をするなら、妊娠28週以降1日でも早く開始するほうが矯正率も高くなり、メリットはますます高くなるといえます。
2)逆子鍼灸治療をさけるべき場合
逆子鍼灸治療のみならず、リスクの高いハイリスク群として、過去に習慣性の流産・早産・死産・頸管無力症などがある場合があります。
また、多胎妊娠・膣炎・子宮の奇形・重症妊娠中毒症・尿路感染症・前置胎盤などがある場合は鍼灸治療をさけるべきと言われています。
(3)逆子が直りにくい場合
逆子が直りにくい場合として、羊水量の過少・臍帯巻絡(さいたいけんらく)・子宮筋腫・双角子宮・胎児奇形・過短臍帯・腹部緊満感などがあげられます。
早急な逆子鍼灸治療程よい理由
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妊娠28週目以降1日でも早い鍼灸逆子治療がよい理由の例としては、以下にあげられます。
1.羊水の量が少なくなってくる
妊娠中期は羊水の量が多いが、妊娠末期なると少なくなって胎児が回転しにくくなる。
2.胎児の可動性は、妊娠週数が遅いほど制限されてくる
妊娠中期では比較的自由に動けるが、妊娠末期では動きが制限されてくる。
3.妊娠末期でも逆子が3~5%あり、ゼロではない
妊娠中期で逆子が40~50%で、妊娠末期に3~5%に減少するとしても、まだ100人のうち3~5人が逆子のままである。
逆子の妊婦さん本人にとっては、100%かゼロしかないので、
副作用の少ない逆子矯正お灸治療を早めに開始する価値は十分あるといえるでしょう。
動画で説明→逆子矯正のお灸
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